土と関わってはや25年
私はどこに向かっているのか、わからなくなることも
用の美に憧れ、民藝を追い求めた頃は
温かみや素朴さを大事にしていた
それが今は、いつの間にか造形にシフト
フォルムを第一に考え、描いた世界を投影するもの作り
陶芸仲間と出品する公募展や、所属する協会展では
私の器はいつも浮いていると感じる
技を尽くした作品群の中では、特に居心地が悪い

これは、昨年、応ふじのくに芸術祭2022美術部門で入賞した作品
炭化オブジェ「虚(うつろ)」
優秀作品集に掲載されたもの
この冊子には、陶芸と呼べる作品は私の作品のみだった
伝統的な技を駆使した逸品というより、表現する芸術に重きが置かれる公募展なのだと思う
陶芸作家ではなく造形作家と言えば、腑に落ちる
そう今回思えた
技の未熟さに劣等感を持つことは、もう止めようと思う
昨日は、静岡グランシップでの表彰式だった
あらゆるジャンルの審査員が、ジャンルを超えて作品と向かう
伝統的な技云々ではなく、訴えるものがあるかないか
それで評価されたなら、きっと喜んでいいのだと…

冊子に掲載された審査風景
偶然、私の作品が写っていた

楯と賞状
有難い❗

表彰式直前の舞台

オープニングパフォーマンスの様子
会場がひとつになった時間
障害のある方のパフォーマンスは実に楽しげだった

受賞者代表の言葉の場面
和服姿が粋だった
最後には、県在住の演奏家による記念演奏会も
弦楽四重奏、ピアノソロ、オペラ歌手の熱唱など
いい時間が過ぎていった
迷いは捨てて、進んでみようと思う
さあ、頑張るぞ(^-^)v