何年前になるだろう?
信楽に向かう山の中の美術館に向かったことがある
そこは…
それまでに経験したことのないシチュエーションにあった

トンネルの中をケーブルバス(多分?)で山の上に登っていくと
忽然と現れる美術館
「MIHO MUSIUM」
運営が、ある宗教法人だからだろうか?
どこか宗教的な匂いがする寺院のような外観
中に入ると、ガラス張りでお洒落でかつ重厚な内装
展示は中東やアジア的なものが多かった気がする…
山の中の静寂な異空間で、かなり不思議な感覚に包まれたのを
今でも思い出す
そこで出会った
1冊の本
建築家、
藤森照信氏の名前を初めて知った瞬間だった
本の中から、彼が秋野不矩美術館も手がけたことを知った
その本は建築の観点から美術館を紹介したもので
とても新鮮で面白かった
その藤森氏の講演会が浜松であると聞き
即座に参加を決め、13日(土)ワクワクして出かけた私
60代半ばの彼は風貌こそ年相応だったが
エネルギッシュで、毅然とし、自由人の雰囲気を醸し出し
好奇心に溢れ、いつまでも「夢の中」に生きている人だと感じられた
彼の建築は、用途よりもアートを目指しているのでは?
既成概念にこだわらないその作品たちに
少々常識が勝ってきた自分の心に衝撃を与える
例えば彼の作った
茶室
まるでツリーハウス

どうやって登る?
中で動けるのだろうか?
創りたいものを世に出せるのは幸せだと思う
既成概念に侵されつつある今の私
なんとか壊さなきゃ!
講演の中の
彼の茶室に関する所見はとても興味深いものがあった
求めた著書「茶室学」を読むのが今の私の一番の楽しみ