103才の終いかた
2018年明けてすぐ旅立ったという
母方の伯母
元旦の「人の嵐」が静まった翌日の昨日
会いに行ってきた
母の実家は古い家で、全体に暗くて
幼い頃は
部屋に掛けられた先祖代々の肖像写真が怖かった
鶏小屋も怖い、外にトイレがあったのも怖い
台所の片隅にあるオープンのお風呂も恥ずかしかった
そんなわけで…たった一人の女の子の孫の私は
母の実家が苦手だった
そこにいた無口の伯母は長男の嫁
よく喋る祖父母、伯父の影になって静かだった
覚えているのはニコニコと静かに微笑む姿
地味で控えめで、存在感を敢えて消しているようだった
喋った記憶があまりない
姑、舅、夫を送り、息子、嫁まで見送って
たった一人で103才まで
近くに住む孫夫婦の同居の勧めを頑なに拒み
一人でつましく生きてきた
惚けることなく最後まで自活するって、凄い❗
孫夫婦と一緒にお餅つきも参加し
大晦日に具合が悪くなって
数時間で静かに逝ったという
昨日会いに行った伯母の顔は
孫たちに化粧を施され
若く綺麗だった
化粧した伯母を見るのは多分初めて
すごいね、伯母さん
本当は意志が強い女性だったのね
もっと話せば良かった
103年のドラマも聞きたかった
昨年の12月初め思わぬ出会いで
県知事賞を受賞した作品を伯母に見せる機会
画像を見た伯母の言葉は…
「これ、なあ~に?」だったそうで…
そんな伯母さん、どうか安らかに
そちらでも変わらず
にこにこされてくださいね
丁度この日、3年前の100才のお祝いの席での写真を頂いた
伯母の枕元で…不思議な感じだった
我が家の周囲はこんなに自然豊か
まだまだ修行が足りない私だけれど
伯母さんを見習って
なるべく…にこにこして生きていかなきゃ❗
関連記事