見えない孤独
またまたお堅いつぶやきですが…
今日感じたことをひとつ
市民文芸賞の表彰式で出会ったあるおばあちゃん
彼女は市民文芸賞の常連さん
素敵な言葉を綴る人だ
私にはとても紡げない言葉をいっぱい持っている
3年前はご家族も式に参列され
写真を撮ったりと
ほほえましい様子だった
なのに今日はおひとりで寂しそうだった
書かれた詩は
どうしようもない孤独の身から抜け出そうとしている詩
ストレスに負けそうになる
過去にしがみたくなる
亡くなったご親戚の遺族が
遺品をポイポイと簡単に捨てる様を見て
何かを残したいと
また詩を書くことにしたという
また受賞したの?と
あきれるように言い放ち、受賞した詩を読むこともしないご家族
それほどあなたたちのおばあちゃんは素晴らしいのですよ
どうか詩を読んであげてください
寂しげに笑うおばあちゃんの内なる孤独を知ってください
弱く壊れそうな心に寄り添ってください
表彰式が終わって
ひとり寂しくとぼとぼとかえっていくおばあちゃんの姿
以前はご家族の車で帰られたのに
もう一度会うことがあるかどうか
そんな人の人生を思う
孤独とは無縁な今
過去にも孤独と向き合ったことなどない自分
孤独とはこういうことなのかと
彼女の詩を読んでおぼろげながらわかった気がする
いつか
私も孤独を知る時が来るのだろう
その時孤独に負けないように
強くならねばね
寂しい笑みを浮かべた人が今日は心を離れない…
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