マリリンモンローの封筒
デジタル世界が普通で
キーボードで打たれた文字の羅列で
あらゆることを表現する
手書きとなると
簡単なメモすら面倒に感じてしまう
そんな…私
なのに
人からふと届く手書きの葉書や手紙に
かなり嬉しさを覚えるのだから勝手なもの
本の発刊を機会に知り合った藤枝の画家さん
その方は
山野草溢れる庭をもつ古民家に住み
携帯もパソコンも持たないアナログ世界の中
日々ゆるやかにたおやかに暮らすひと
もちろん届くのは手書きの郵便
しかも、ハガキも便箋も封書すら手作りのもの
それは決して素材を厳選するでなく
使い古したカレンダーやカタログ
雑誌の1ページを切り取ったものだったり
それを上手く駆使してオリジナルを完成させてしまう
たとえばこんな風に
どちらも封筒に仕立て直してあるもの
魅力のマリリンモンローさんの写真を
こんな風に変身させようとは…頭の堅い私には思いつかないこと
こちらは便箋と葉書にお仕立て直し
豊かさに慣れると
柔軟性を失って、こんな使い方は思いつかず
お気に入りの紙製品もただストックして
行き場もなく、積み重なってうもれていく
最近思うことがいろいろ
国内外の痛ましい事件
私に何ができるだろう…とため息ばかり
たとえば
今の中高校生の中に自分がいたら
果たして正義を貫けるだろうか?
見て見ぬふりをしてしまう?
幼い子供が行き場を失っていたら
勇気をもって助けに行けるだろうか?
遠巻きに見つめているだけ?
弱い自分を思うと情けなくなる
そういう時もある自分
モンローさんの封筒は、結構新鮮な驚きを与えてくれた
大事なものはそれを生かす工夫をすること
手間をかける…そういう積み重ねが道を広くすることもある
広くなった世界で
また周りを見つめ直すと、違う自分になれるかも?
…と、また大げさに考えてしまった
関連記事