洗濯物を見て…思ったこと
今…
窯の温度が
700℃になるのをじっと待っている
計算上はね
もうとっくに設定温度に達していて
お出かけするはずだった
沢山詰めすぎ?
窯を酷使したせいで体力ダウンのせい?
今日の予定は
ふいになってしまった
だってそのまま出かけるわけにはいかないから
何をするでなく
じっと待ってる
だからPCの前に
昨日
信号待ちの車の中
ふと横を見やると
洗濯物が風に吹かれ踊ってた
まるで透明人間が中に入ってるように
袖をゆらゆらさせて体を動かすスエット
子供のかな?
短い時間にその家の家族構成を想像する
きっと元気な子供たちかな?
泥だらけにした服を洗濯機で
キュッキュッって洗い上げ
パンパン叩いて
陽の日差しに惜しげもなく差し出す
洗濯物も詩の題材になるかも?
誰か書いてるかしら?と調べてみた
あらら、こんな詩があった!!
洗濯物
洗濯物をたたむほどのことに
人生はあるか
三年間かけて
そんなことを考えていた
この頃は
もう考えない
夕方
よく乾いた洗濯物を取り入れ
まだ陽の匂いの残るそれらを
正座して
一枚一枚
なるべく丁寧にたたんでゆく
その日
その秋(とき)の私の人生が一枚一枚たたまれて
さわさわとそこに重ねられて
山にはもう
十三夜の月が出ているのだ
これ、山尾三省という方の詩だそう
男性かな?
人間の人生って繰り返し
たわいもない日常の時間の積み重ね
たかが洗濯物なのに
そこにひとつの家族の形が見える
大げさに言えば積み重なった歴史も垣間見える
踊る洗濯物に何かを感じる心
人間ってつくづく不思議な生き物だと思う
そうこうしてる内に
我が家の窯君、お仕事終わったかな?
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