下手の横好き…
土遊びに興じていたのが
いつのまにか
生意気にも「風萩工房」(2011.6~)と名前をつけ
人様に自分の器を披露したり、注文を受けたりするようになりました
家の庭に建てた工房で同居人共々
ろくろ相手にのんびりと頑張っています

   

またね…の意味するもの

「またね」…って
色々なシチュエーションで使われる

近いうちに会う可能性もある人と交わす言葉であったり
多分この人とはもう会うことはないよねと思いつつ
社交辞令的に交わす言葉であったり
もう会えないんじゃと恐れを抱きつつ
かすかな希望を託して交わす言葉であったり

この最後のシチュエーションを体験したばかり
かすかな希望が砕かれ
永遠に会えなくなったひと涙

数年ぶりの電話で
もう駄目かも…と弱音を吐いたその人
でも
また会いたいねって言ったじゃないびっくり
電話の後
不義理をしていた自分を悔いて
彼女の体調が戻るよう祈っていた私
なのに
電話の3日後病状が急変したって
唖然とするしかなかった下降

一昨日の土曜の午後
告別式から8日が過ぎて
やっとお参りに…
別れの時のすべての準備を終えていたという
彼女らしい旅立ち
自分で選んだという遺影は
穏やかで幸せそうで…凛としてた

お参りの後
お嬢さんと彼女の思い出話
次から次へ話は尽きない
「あなたって、こんなにお喋りだったのね」
きっと…呆れてたよねおすまし

気がつけば夕闇が近づく気配
外に出ると真っ赤な大きな夕陽が
徐々に西の地平線に吸い込まれていく瞬間キラキラ
彼女は
家の中からこの光景を眺めるのが好きだったそうひみつ

その光景をずっと眺めていたかったのに
行かないでって思ったのに
その姿は非情にも思える速さで消えていったグッド

ねえ
私へのお別れのために
あんなに綺麗な夕陽を見せてくれたの
今まで見たこともない
燃えるような美しい姿

「またね」って
思わず言ってたよ、私

胸が詰まる思いも感じたその日は
彼女との久々の再会の時でもあった
だから
彼女の潔い人生を讃え
笑って
またねって言ったと思う

いつの日か
あちらで会えるね
そのときまで…またね…

またね…の意味するもの


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