3日前目にした
柚木沙弥郎さんの本
その日に注文、翌日には手元に
「柚木沙弥郎 92年分の色と形」
柚木さんの型染作家として生きてきた縦の糸
それに無数の横の糸が重なる様
彼の好んだものが、自分と重なるのも嬉しい
私がずっとよく言われ続けたこと
「いろいろよそ見せずに、ひとつに専念しなきゃダメ」
私の好奇心が、必然と右に左に向かわせる
まっすぐ前へ…って言われてもねえ

私のこの癖、柚木さんの横糸世界には及ばないだろうけど、多少でも縦糸を支えたり、影響を与えるものだったと信じたい

美術や音楽や文学や写真の世界、旅で出会うシーンは、拙い土の世界を少しだけ前進させてくれた…この本を読んで、そう思えた

陶芸家の八木一夫も著書でそう言っていたもの
柚木さんの言葉のひとつ
アートは夢を追って生きる人の表現である。
第一に独創的であること、
そして生きる歓びが伝わってくる作品
他者の評価はともかく、自分の表現を求めていけばいいのだ…ってそう元気を貰えた言葉
なんて…つべこべ言わずもっと真剣にやろうね、陶芸
さてさて、この辺で
高尚な作ではないけど、注文の器が完成したので、その話を…
友人が昨年オープンした
引佐の
さかな屋食堂「孫八」さん

(フェイスブックページは
こちら…管理人は私です)
月に何日か夜も営業
ビールや焼酎用のカップが欲しいということ
有りがたく注文頂いたものの
市展用の器の失敗によるリベンジに時間を取られ
途中で放棄状態

年が開け、やっと再開し
一昨日焼き上がった

ほーっとしちゃいましたよお

いつでもいいよの言葉に甘え
待っててくれて有り難う
最近の作風とは違い
やや民芸風…ちょっとシンプルに
これ参考に…と渡された見本は機械作り
重さはほとんど同じ
雰囲気も似せたつもり

さて、喜んでくれるかな❔
今日10個のカップの納品に向う予定
オーダーも大事に
自分の作りたいものにも
同じように真摯に取り組んでいくべえ
