取材の仕事は
普通では足を運ばないかも?の場所に行けるのが楽しい

楽しいとともに不安もある

特になじみのない場所へ、しかも遠くの場所
怖いもの知らずの私でも
苦手なことがある

それは車の運転だ
せっかちなので、毎回道を一足先に曲がってしまうくせがある

そのために毎回迷走を余儀なくされる
先週の土曜日は予想通りの展開で壺にはまってしまった

ナビが指示してるのに
何故私はあの道を進んだのだろう?
行けども行けども細い山道
いい加減走ったところで間違いに気づく

約束の時間を過ぎてしまっていた
気を取り直し道を戻り、この辺よね?と思いながらもうろうろ
やっとのことで目的の店に着いた時はもう
へろへろ
こんな場所にこんな店が

川沿いの小さな集落の一角
目の前には緑が迫り、川が流れている

4年間かけてコツコツと古民家を改造したというこの店
週末だけ開くという
オーナーの趣味の骨董が飾られ、まさに私にピンポイントで迫る場所

取材が終わると、個人的に飽きずに画像をとらしてもらった

目の前のなんでもない風景が胸に迫る

実は前日窯出しした焼き締めドーナツ花器のひとつに小さな割れが

ふと思いついてこのカフェに似合うのでは?と
失礼ながら持参して進呈

すると…すぐさま飾ってくれた
売り物にならない器も喜んでいるに違いない
取材が終わった後の緊張感がとれてのお喋りがこのうえなく楽しい
骨董の話、器の話、民芸の話、庭木の話、屋久島の話…
気が付けば一時間以上夢中のおしゃべり
あたりは暗くなり
あわてて帰り支度
苦手な山の夜道を満足感いっぱいで帰った私
また来たい場所は…
天竜区横川の古民家カフェ(名前は取材店のため、ひ・み・つ)