下手の横好き…
土遊びに興じていたのが
いつのまにか
生意気にも「風萩工房」(2011.6~)と名前をつけ
人様に自分の器を披露したり、注文を受けたりするようになりました
家の庭に建てた工房で同居人共々
ろくろ相手にのんびりと頑張っています

   

詩と陶芸の共通項

陶芸を自分ですることになるとは
露程にも思っていない頃
出会った陶芸家が、河井寛次郎

しかもその器に惹かれた訳ではなく
その書かれた本に夢中になったラブ
20代になって間もないころ訪れた倉敷の大原美術館
そこで出会った本の作者が彼だったぐー

土を包む炎の仕業を見事に
彼は言葉に変えていたびっくり

今の私は
拙い詩も書いているが
そんな世界とはかけ離れてた世界を描く彼は
長い間の憧れキラキラ

今、陶芸が縁で知り合った桃の花さんに借りた一冊の本を読んでいる
「陶技始末」
昭和56年発行だから、30年以上前のものだ

その冒頭にこんな記載(序文より)下

詩は「ことば」を媒介にして、人のこころに形の世界をうったえる。
これに対し、技術は「もの」を媒介にして、人のために新しい形をつくり出す。
ほんらい詩と技術とは、形を描く力において同根であった。


知らぬうちに
寛次郎と同じ道を歩いていたってこと?(…な訳ないパンチ
いやいや
この本を読んで感じたことは
完敗だということ
勝ち負けを論ずるレベルにはないほど
彼の言葉は今もって新しく、独自のもの
味わい深く、みずみずしい表現に、文字通り舌を巻くびっくり

各地に埋もれた
土着の陶工たち(陶工と意識すらなかったひとたち)
その手練の技を、独自のことばで見事に表現するびっくり

すごいの一言ニコニコ
陶芸家としても素晴らしい人だが
詩人としても魂が感じられる素晴らしい作品を生み出していた

陶芸もだが、詩ももっと真摯に向き合わなきゃと
強く思えた一冊との出会いに感謝ひみつ

画像は
京都の河井寛次郎記念館に飾られた彼
詩と陶芸の共通項
私は
彼の足もとにも及ばないが
自分なりに詩も陶芸もがんばろうと思うちょき



  • 同じカテゴリー(日々のつぶやき)の記事
    水無月スタートの日
    水無月スタートの日(2025-06-01 22:02)

    魔法の言葉
    魔法の言葉(2025-05-10 15:36)

    この記事へのコメント
    朝から爽やかなブログを拝見しました。私には詩も技術もないけど、
    mamesanの記述を読んで、自分は今何をしているのかな?と不甲斐なさを
    感じます。詩にも陶芸にも挑戦しているmamesanに成功あれ!
    Posted by 座正 at 2013年05月21日 09:32
    座正さん
    生意気ですが、生き方に正解などないと思います。
    自分らしく生きることができたら、それが幸せですよね?
    私は迷いながら生きてますが、自分らしく生きようとしてることには自信あります(o^∀^o)
    Posted by mamesan at 2013年05月21日 21:21
    納得!  でも「自分らしく…」、これがなかなかの曲者なんです。
    Posted by 座正 at 2013年05月22日 11:51
    座正さんも十分自分らしく生きていると思いますよ(*^^)v
    Posted by mamesanmamesan at 2013年05月22日 21:28
    こんばんは。
    今頃になってのコメントであります。

    本をお貸しして良かった。
    mamesanは詩から入ったのですね。
    読むべき人に渡ったのもご縁でしょうね。
    この本、我が家でそれこそ30年近く眠っていたのですから。

    私は詩にはほとんど興味関心が無く、河井寛次郎の世界観は実は
    良く分かりません。
    この本は私にとっては陶芸の指南書なのです。
    読む度に新しい発見やヒントを与えてくれます。

    読む人によって感じるものが大きく違うというのも面白いですね。
    Posted by 桃の花桃の花 at 2013年05月30日 00:24
    桃の花さん

    すみません。
    コメント催促した形になってしまいましたね。

    私は感覚的な人間で、論理的に物事を追及するのが苦手です。
    寛次郎の世界は見事に私のピンポイントに響きました。

    とはいいつつ、詩的だけではなく
    彼の陶芸への想い、姿勢などがよくわかった本でした。
    釉薬づくりに参考になった点も多々ありましたよ・

    成形に関しても自由にやってもいいんだよ!と
    後押ししてもらった気がしました。

    なにより土との格闘に無限の可能性を見いだせましたね。
    いい本を貸していただきました。
    次は陶あそびさんへバトンタッチしますね♪
    Posted by mamesanmamesan at 2013年05月30日 08:45
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

    写真一覧をみる

    削除
    詩と陶芸の共通項
      コメント(6)