背伸びしていたあの頃に
ひとつの時代が終わった…と
逝去の報に添えられるひと
そんな人がまたひとり…
文筆家の大江健三郎さんの逝去の知らせを昨日知った
思い出したのは、高校時代の読書感想文に彼の作品を選んだこと
難しいものを敢えて読む…そんな女子高生だった
サルトル、ボーヴォワール、吉本隆明、埴谷雄高…わかってもわからなくても、手当たり次第読んだあの頃
頭だけで理解し、胸にストンとは落ちていなかったのに
気難しい顔して、背伸びばかりだったな
大江さんの死に、そんな若さだけで突っ走っていた自分を思い出した
深く知るには、生きた時間が少なすぎたねと思う
大江さんの作品では、彼の長男の誕生を描く「個人的な体験」が、印象に残るもの
どうか安らかに…と祈る
今日は穏やかな、そして特に用事がなくのんびり過ごした1日
庭に出てゆっくり歩く時間があった
サンシュユの黄色の花
派手でなく可憐
花壇の花も咲き始め、春めいてきた?いや、もはや春?
ノースポールやネモフィラなど
傍らでは器の乾燥中
生きた時間は沢山になったのに、慎重になるが故に、動けないことも多い
若いころのエネルギーが、今となれば眩しいね
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