イタリア・ボローニャからやって来たひとたち

mamesan

2018年10月14日 17:02

今月に入ってから体調がすぐれず
それでも寝込むほどではないと
あちこち出掛けていたら
とうとう寝込んでしまった(-_-;)

その直前、これだけはと出掛けた
それは、イタリアボローニャの演劇集団に会いに
アルテ・エ・サルーテ劇団が浜松のクリエート浜松で公演を行うという話は
文芸大のイタリア文化史聴講の際、教授から聞いたもの


演者は精神障害を持つ俳優たち
精神障害と社会的疎外を体験した感性を演劇とコミュニケーション活動に生かしながら、世界を巡っているという
イタリアには精神病院がひとつもなくて、社会の中でサポートする仕組みがあると聞き驚いた
日本では一部には薬漬けにしたり、隔離させるなどの例も多いのでは?

無料とあって早めに会場に着くと
どんどん人が来て、気づけば会場は人で溢れてしまった
通路にもアプローチにも凄い人で
こんなの初めて❗

イタリア語がわからないよねと、心配だったけど
大きな字幕がスクリーンに映し出され
劇の内容はしっかり伝わってくる

驚くほど演技が上手い、歌も舌を巻くほど…
魂の演技というか、いつのまにか会場が一体となって、感動の渦に巻き込まれていく
観客は皆一様にうるうる状態に見えた
もちろん私も…

障害があるけど奴隷じゃない
愛も生き甲斐も
自由も欲しいと明るく歌う
切なくも応援したいと強く思えた

浜松にこの劇団が来るのは
すごいことらしい
縁があって出会えて本当に良かった

プロとして演ずることが病気の治療と仕事への復帰に繋がっているという

浜松の公演に奔走してくださった浜松サル-テの会他諸団体や様々の方々に
心からお礼を言いたい
そして
日本でもこういう取り組みが進んで欲しいと思う

感激の内に家に帰ってダウンした私ではあるけれど
今年一番の出会いに、無理して出掛けた後悔はなかった

劇団名の
アルテ・エ・サル-テとは「想像を越えた発見」
だとのこと

その意味が少しわかった気がした…


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