切なく迫る画家の声…無言館へ
一昨年、信州別所温泉に旅した時
あそこが無言館だよと教えられ、どんなところだろう…と心に残った場所
2年経って足を踏み入れた
10月4日のこと…
戦争に駆り出され
不本意ながら筆を折った画学生や画家の遺作や遺品が並ぶ
戦死であったり、戦中、戦後に病死した若いひと
多くは20代の才能豊かな人たちの聞こえない声が
渦巻き、切なく迫る
小高い丘の上の白樺が目立つ林の中に立つ建物
コンクリートの建屋に入ると
沢山の絵や手紙、写真
もっと描きたかったね…と、その強い想いに潰されそうになる
苦しくて、切なくて…
パレット形の碑
この場所で2016年行われた25名の成人式
ゲストは先日逝った樹木希林さん
全員に直筆の手紙を手渡したという
沢山の絵筆が埋め込まれた碑には絵の具が…
使われなくなった、使えなかった絵筆は
かえって悲しい
ここは少し歩いたところにある別館
自問坂の名に、絵に向かう悩みの中にいる画家たちの苦悩を想う
届かないポストに何かメッセージを投函したかった
ここに来て良かった
そう思えた場所だった
帰ってからも情景が消えないの…
見えないものを見、聞こえぬ声を聞けたかな
無言館の詳細はこちらのサイトでどうぞ⬇
http://mugonkan.jp/
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