静と動で知る苦悩の作陶…中野和馬
(前のblogの続き)
迫力の展示で圧倒されたまま
少し歩いて
別館の日本家屋のギャラリーに移動
格子戸を開けると
明かりを落とした室内に
ガラスケースに収めれられた器が静かに鎮座
ガラッと変わった展示に息を呑む
「静」の展示
30代の頃の作品だろうか
見慣れた味わい
部屋の半分のスペースには
プロジェクターで彼の作品が大きく映し出され
一時沈黙の世界に浸る
これは館内に入って初めて目にするオブジェ
最初の部屋の作品をもう一度紹介
「動」の展示
見ても見ても飽きず
山となった作品群を何度もぐるぐる回ってしまう
去りがたいの…
島田博物館の正面の姿
しばらくは忘れられないだろうなあ
来月15日までの会期中
もう一度会いに来ようと誓い、会場を後にする
案内頂いたW氏は、中野和馬さんを若い頃から応援
亡くなった後は遺作展開催に奔走してきた方だ
お話の端々に彼への深い愛情を感じずにはいられなかった
帰り際頂いた本とひとつのぐい呑み
ジャケットのポケットから
さりげなくこれを取り出したとき
心底びっくりした
ただblogに想いを綴っただけなのに
大事なものを…
帰りの電車では本を読み
このぐいのみをずっとしっかり握っていた私
中野和馬さんあなたは幸せですね
こんなにも大きく、残された人の心に生きている
関連記事