賢治の世界に囲まれて
あまりに有名な作家の作品は
紹介されすぎて
読んでないのに、読んだつもりになったりする
あるいは若い頃の感性では届かないものがあって
知らず知らずに遠ざかってしまうものも
ひょんなことで
宮澤賢治の画文集の挿絵画家さんである
小林敏也さん
その方を知る知人を介して直接本を手に入れることができた
出版社がもう存在しないそうで
正規のルートでは手に入らない代物だ
しかも画家さんのサイン入り
子供向けなのに
大人っぽさの漂う洒落た版画に惹かれて
なんと5冊も衝動買い
絵本の他に
何作か収められた冊子も購入
わくわくしながら開いた頁には
なんと格調高い言葉が並ぶことか
到底真似できない表現に圧倒される
特に色の表現が見事
あまりに有名な賢治さんは
あまりに高いところにいた
近づきたくても
星の高さにでんと座っている
変な自意識で
遠ざかっていた時間が悔やまれる
いいよ、これ
挿入の画と文章が見事にマッチ
最近好きなテレビコマーシャルの中の言葉
「いっそ、もっと輝こう!」
もう遅いなんて考えちゃダメ!
感性をもっともっと磨いて
私も輝く!
お気楽で単純な私は
この本だけで
未来が輝いて見えてくる
関連記事