珍しく、色々思うことの多い昨今
正直、作品展どころじゃない感じ
いっちょ気分転換せなアカン❗
…と思い、浜松市美術館に

石畳歩いて、途中青紅葉に心動かされて
観に行ったのは「遠州の民藝」

紫陽花が季節を添えていい感じ
21才で、大原美術館工芸館で
初めて出会った陶工の河合寛次郎の器と詩
強い印象を残した
出会いから20年経って
末席ながら、私も彼と同じ道を歩くとは…ね
同じとは恐れ多いけれど
河合寛次郎から、濱田庄司を知り、バーナードリーチに行き着き、彼らが進めた民藝運動を知った
もちろん運動をリードした柳宗悦も…
京都五条の河合寛次郎記念館
東京駒場にある日本民藝館にも足を運び
山陰の民藝に触れるため、鳥取から島根へも行った
窯元巡りでこの地方に根付いた民藝を体験
出西窯、湯町窯など
京都の大山崎山荘にもひとりで
民藝の象徴の益子、沖縄へもいつか行きたいと思う
そんな民藝の歴史に、浜松が関わっていることを知ったのは6年前…東区有玉に日本民藝館の前身が存在したという
たった2年の閉館とは残念
そういう経緯を知りたくて、この企画を観に
埋もれた歴史、柳もバーナードリーチも浜松に来たことも知り、驚き、そして尚更残念に思った
民藝とは、昔からある職人の手仕事にスポットを当てたもの
日常雑器や用具に「用の美」を見いだすもの
河合寛次郎、濱田庄司、バーナードリーチの器を真似て
下手ながら作陶した頃が懐かしい
彼らの器も展示されていて温かい気持ちに
今やヘンテコオブジェばかり作り、民藝とは遠いところにいる私も、やはりいいなあと思う器たち
素朴で温かい
好きなもの、興味あるもの
触れる時間はざわざわな気持ちを随分落ち着かせてくれた
決して華やかではない地味な展示会だけれど
浜松にこういう運動があり、こういう人たちが居たこと
知るのは悪くないと思う
「遠州の民藝」展
※詳細はこちらをご覧下さい。
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/artmuse/tenrankai/documents/documents/documents/documents/documents/documents/documents/mingeiten.html