あしたのつづき

今日は週に一度の診察の日
期待に反して
今日も、外したギブスがリニューアルされただけ
もう1ヶ月なのにねえ
「あと少しのんびりせい」ということらしい

病院の待ち合いで話しかけてきたひと
96才だというその人は
しっかりした口調で話す
ひとり暮らしで、今身辺整理中で忙しいとか
93才まではひとりで元気に動きまわってきたけど
急にできないことが多くなったので
出来る内に不要なものを処分されてるそうな
毎日夜遅くまで、遠くに住む家族に負担をかけないように
頑張っているという

96才で終活スタート
私ですら…そろそろなんて考えるのに
大先輩は、今から？
やや後ろを振り返りつつあるこの頃
内心恥ずかしい
先輩の年まで走り続けてもいいの？
とも思えた

何でも自分でしないと気が済まない
好奇心がいっぱい
３年日記の楽しみを語る

待ち合いでのつかの間のお喋り
私と似てる？

病院では
思いがけず高校時代の同級生と遭遇
「今日の午後いる？」と聞いてきた彼女は
その日の午後、メロンと蜜柑と檸檬と手作り焼き豚を差し入れてくれた


これは、そのひとつの大きな檸檬
なぜだろ？ひどく惹かれた

梶井基次郎が書いた、丸善で売られていた檸檬
高村光太郎が書いた、妻の智恵子が愛した檸檬
小説の中の檸檬が浮かぶような、抗しがたい存在感がある
…などと真面目に考え込む時間

こんな風に今日が過ぎていった

変化のない日々…それなりに結構楽しんでいるのかな

あーあ、でもねえ
早く陶芸したいよ❗