下手の横好き…
土遊びに興じていたのが
いつのまにか
生意気にも「風萩工房」(2011.6~)と名前をつけ
人様に自分の器を披露したり、注文を受けたりするようになりました
家の庭に建てた工房で同居人共々
ろくろ相手にのんびりと頑張っています

   

もの言わぬ声に

盆の入りの夕方家の近くを歩くと
迎え火が見えた

ああ…いいなあと思う

去って行った人の目印に迎え火を焚く
「お帰りなさい」と迎える心

私の実家は
父が無宗教で仏壇もなく
迎え火も送り火も経験がない

自分の墓すらいらないと言っていた
父の遺志に反し
墓を建て、父の死後母も同じ墓に祭ることに…

墓参りに行くのは
私だけで
だから、私が行かないと
きっと寂しいよね?

昨日久しぶりにお墓まいりに行くと
お墓の周りにびっしりと夏草が茂っていた
その様子は
しばらく来なかった私を非難しているように見えた

ごめんなさいと心の中で呟きながら
お墓の掃除をし、花を飾る

作品展の報告をし
健康な体に生んでくれたことに感謝の言葉をかけ
(検診ですこぶるいい結果だったから…骨密度は20代だって!)
生きていた時にその心に寄り添えなかったおわびをする

年を重ねてわかる思いがある

強烈な個性の両親だったが
今は静かにものいわず私を待っている

作品展が過ぎ
やっと普通の時間が過ぎていく

舘山寺のふじ花さんのギャラリーも
やっとのことでリニューアル
…とはいえ
「みなつきのうつわ展」で披露したものばかり
プライスダウンして並べてみた
もの言わぬ声に
もの言わぬ声に
こんな場所をもらえるだけで
しあわせなこと

私は、結構大人になったけれど
未熟な心は残ったまま
周りのフォローと
いい出会いに助けられ
あなたたちの娘は
頑張って生きています



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    この記事へのコメント
    相変わらず爽やかなエッセイ…ですね。  引き込まれて読んでしまいます。
    父が8年前に他界し、気賀の正泉寺に永眠している。長兄が面倒見るはずが、冨塚に住んでいた長兄も3年前に急逝してしまった。父と母そして長兄が眠っている墓に参らないといけない…と思っているけど、何せ遠路故躊躇する私…。距離ではなく心とは分かっていても、それが思うように出来ないのも人故かな?  mamesanの気持ちの転進の素早さに感心します。浜松は連日猛暑のようですが、十分体調管理して下さいね。
    Posted by 座正 at 2013年07月15日 11:23
    座正さん
    毎回褒めていただき、照れますね。
    遠くでは切ないですね。想いは、ご両親やお兄様に通じていますよ。
    座正さんもご自愛されてお過ごしください。
    Posted by mamesan at 2013年07月15日 21:58
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