縦糸と横糸で…器づくりを

mamesan

2016年01月15日 07:00

3日前目にした柚木沙弥郎さんの本
その日に注文、翌日には手元に

「柚木沙弥郎 92年分の色と形」
柚木さんの型染作家として生きてきた縦の糸
それに無数の横の糸が重なる様
彼の好んだものが、自分と重なるのも嬉しい

私がずっとよく言われ続けたこと
「いろいろよそ見せずに、ひとつに専念しなきゃダメ」
私の好奇心が、必然と右に左に向かわせる
まっすぐ前へ…って言われてもねえ
私のこの癖、柚木さんの横糸世界には及ばないだろうけど、多少でも縦糸を支えたり、影響を与えるものだったと信じたい
美術や音楽や文学や写真の世界、旅で出会うシーンは、拙い土の世界を少しだけ前進させてくれた…この本を読んで、そう思えた
陶芸家の八木一夫も著書でそう言っていたもの

柚木さんの言葉のひとつ
 アートは夢を追って生きる人の表現である。
 第一に独創的であること、
 そして生きる歓びが伝わってくる作品

他者の評価はともかく、自分の表現を求めていけばいいのだ…ってそう元気を貰えた言葉

なんて…つべこべ言わずもっと真剣にやろうね、陶芸

さてさて、この辺で
高尚な作ではないけど、注文の器が完成したので、その話を…

友人が昨年オープンした
引佐のさかな屋食堂「孫八」さん

(フェイスブックページはこちら…管理人は私です)
月に何日か夜も営業
ビールや焼酎用のカップが欲しいということ
有りがたく注文頂いたものの
市展用の器の失敗によるリベンジに時間を取られ
途中で放棄状態
年が開け、やっと再開し
一昨日焼き上がった


ほーっとしちゃいましたよお
いつでもいいよの言葉に甘え
待っててくれて有り難う

最近の作風とは違い
やや民芸風…ちょっとシンプルに
これ参考に…と渡された見本は機械作り
重さはほとんど同じ
雰囲気も似せたつもり

さて、喜んでくれるかな❔
今日10個のカップの納品に向う予定

オーダーも大事に
自分の作りたいものにも
同じように真摯に取り組んでいくべえ

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