憧れの変遷

mamesan

2015年11月13日 14:37

陶芸を始めて20年近く
好みの作家から憧れの作家へ
そして
最近は、目標の(おそれ多いとは思いつつ)作家へ

出会いは
20代前半の仕事の研修先で
倉敷大原美術館の工芸館
河井寛次郎の器


最初は彼の詩のような言葉を集めた本に
一目惚れ
その後京都五条坂の記念館での再会で
今度は器に改めて感激
(その際の様子はこちら)

次は
同じ民芸の世界で
益子の濱田荘司に惹かれ

似て非なる幼稚な器を作ったもの
次は
民芸繋がりで
バーナードリーチに心酔し
ピッチャーばかりを作る日々

その後
資生堂美術館で見た器が忘れられず
加守田章二に首ったけ

彼を意識して作ったのがこれ

随分大変な作業だった

次に惹かれた作家が
フォルムの美しさにメロメロになった
鈴木治

かなり遠いけど、近づきたくて作ったのがこれ

だから…タイトルは「憧」

そして…今
鈴木治と同じ走泥社として活動した
八木一夫

古いものを打ち破って力溢れ
清心な魅力あふれる器
今の私にドンピシャな陶芸家だ

大して力もないのに
大きな目標ばかり
でも楽しいよ
憧れの中でワクワクできるから
私ってホント単純

一冊の分厚いろくろ技法を記した本
ここに載っている器を
片っ端から作ったこともある
いささか意地を張るがごとく
そのなかで出会ったのがドーナツ花器
昔からある形なのに
観る方には新鮮に映るらしい

先日横浜の友人から
購入頂いたドーナツ花器の写メが届いた

納品して
こういう形で再会するのが嬉しい

憧れの作家に
少しでも近づくようもっともっと頑張らねば

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