「変調」好み

mamesan

2015年11月09日 09:22

器の細工をしていて気づいたこと
どうやら
私は変調を好む性格なのでは

規則的に続く模様を施していると
どうしても最後まで続けられない
ふっと遮断して
違う模様に変えたくなる
きちんとしたフォルムの器を前に
形を少し崩したくなる
割れや傷を加えたり
全く違う稜線を加えたくなる
いわゆるアンバランスな美を求める

自然だって自ら変調を加える
四季の移ろいに合わせ
色や形を変える
紅葉や落葉がそう
だから
私も自然の変化に敏感に反応
ことさら感動する
週一通っている大学のキャンパスを歩いて
目にする景色さえすぐさまグッときちゃう



木の葉を透かして見える秋の陽射し
水に映りこむ街路樹の姿
ああいいなあとすぐさまシャッタを切る

車の運転も最近はマンネリ気味
そこでアンニュイなCDをかけてみた
エリック・クラプトンのギターと唄が流れる
心地い調べが身体に入ってきて
目の前の光景が違って見える
見過ごしてきた全てのものが
面白いように目に飛び込んでくる

変調は感受性を刺激する
そう思う
…とまあ、しょうもない分析をば

現実に戻れば
年内にオーダー品を完納するために
超焦り中
昨日は
横浜から作品展に駆けつけてくれた友人の注文品
やっと宅配便で送付完了
5ケ月越しの粉引きのドーナツ花器納品



喜んでくれるかな