忘れられた器の晴れ舞台
私の陶芸のスタート
少々変わっていて
まずは手びねりでそろそろと始めるのに
一気にろくろから
基礎もできていないのに
いきなりろくろに向かおうとする
大胆さは私らしい
当然上手くいくはずもなく
随分長い間、ろくろに遊ばれてしまった
あるとき大きな壺を作りたくなり
まるで縄文土器を作るがごとく
土の紐を積んで、積んで
5時間かけて作ってみた
乾燥中、底も乾かそうと横に置いてみたら
見ている前でころころと転がり
あっというまに
無残にも粉々
人と違うのは
ここから
間髪いれず
一からまた紐を積み上げること5時間
再チャレンジをした私
そんな壺も出来上がったことで満足し
家の片隅で忘れられていた
そんな壺が
昨日から兄の経営する
「ギャルソン美容室」にお目見え
スタイリッシュな店内に無骨な私の器
なんだか恥ずかしげです…
店のエントランスには
私の灯りも…
こちらはだいぶ馴染んできたようです
関連記事